もう、この日をずいぶん前から楽しみに、楽しみに、楽しみにしていたのです。
本当にいい興行でした。
人もいっぱい!
まずは戸部洋平さん。
私は赤穂戦をテレビ観戦しましたが、それ以来の試合でしょうか。
相手はフィリピンのパワーと迫力のある方で、戸部さんは意外ともらってしまいます。
楽勝だろうなんて観ていたのに、劣勢の感ありで、結果は77-74、75-75、75-76でドローでした。
なんだかこう、むんむん!とみなぎる生気がもっとほしいなあ、と思いながらの観戦でした。
この日、私が一番たのしみにしていたのは、佐々木佐之介×胡朋宏戦!!!!!!!
日本ミドル級は、人数も少ないために、まるで総当り戦のようで、個人的には最も好きな階級です。世界ボクシングのレベルという意味では決して高くないはずなのに、 だからこそ生まれるドラマにいつも心奪われます。
ここ最近では、淵上×佐藤戦、湯場×リナレス戦の興奮は忘れられず、そして何より湯場×佐々木戦の衝撃といったらありませんでした。
胡さんはいつもカラフルな髪の毛ですね。この日はオレンジ!
佐々木さんもピンクが鮮やかで、リング上がとってもカラフルで、プロレスのような 感じに。
序盤、基礎基本がしっかりとした胡さんが全体を支配しながらの展開で、これは胡さん勝つやもと思いました。
しかしながら、佐々木さんの強みはなんといってもタフネスとスマイルです。
とにかく打たれ強い!ミドル級でタフで笑顔だというのは、ものすごいアドバンテージだと思うのです。
それに比べると、スタミナに難がありそうな胡さん、3Rあたりで早くもペースが落ちたような印象を受け、ハラハラいたします。
けれどもこの日の胡さんはとっても気持ちが強かったように思います。
6R、ついにTKO勝ちで新王者となりました。
後楽園ホールは割れんばかりの声援で、大盛り上がりでした。
ほー!
興奮いたしました。
意外なことに、胡さんはタイトル初挑戦だったのですね。
それにしても、湯場さんが胡さんを左ストレートでいとも簡単にダウンさせたことを思い出すと、ボクシングというのは組み合わせというか相性というか、関係性によってはじめて立ち上がるスポーツなんだなあと思います。
AさんがBさんに勝って、BさんがCさんに勝ったからといって、AさんがCさんに勝つとは限らず、二人が向かい合ったときに、その場のみに消失する強さの力学が立ち上がってくる、そこがボクシング観戦がやみつきになる所以のように思います。
そして、この日のメインは岩渕×細川戦!
細川さんは、大変おしゃれな雰囲気です、なんだかさすがです。
細川さんは、序盤は的確にポイントを加算していきます。
岩渕さんたらこのまま捕まえられなかったらどうしたものか・・・なんて思っていたのは杞憂でございました。打ち合いに巻き込んだら、一気怒涛の連打で、岩渕さんの8RTKO勝ち!
パンチの質の差が歴然としている中で、細川さんは大変に工夫して戦いましたが、やはり岩渕さんの強打の勝利となりました。佐藤洋太世界チャンピオンのように、ポイントゲッターに終始徹するというのは難しいことなんだなあと思わされました。
岩渕さんの、長めの前髪からのぞくようにして相手を見るところと、ゆったりとした構えやリズムから、突如、タタン!といった感じで足を入れ替えるところが、個人的に好きです。
後楽園ホールに毎回観にいけるほどの生活の余裕がほしいものです。
今日は湯場×十二村戦です。観に行きたかったトホホ・・・
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